ココロに傷をもつ、優しいあなたへ。
テレビや新聞では盛んに、
あれから10年という文字を見聞きします。
そう、東日本大震災から10年です。
私は被災地にいたわけではなく、
被災された方の気持ちや惨状を想像しようとしますが、
やはり本当に理解することはできません。
いきなり失われた喪失感は耐え難いものだと、頭で想像しています。
被災者の方々がさまざまな思いを抱えつつも、
生きてくれていることに、ありがとうを伝えたいです。
東京にいた私でも
私はその時、習い事の教室にいました。
休職の最中で、家に引きこもる日々を少しでも回避したくて通っていました。
大きな地震が起き、外に飛び出たのは初めてでした。
震源地から遠く離れた東京でも、混とんとしていました。
お台場方面で火が上がっているのが見え、
近くの工事現場の足場は崩れ、
救急車や消防車が走り、
小さい川の水嵩がどんどん増していく。
マンションの駐車場は液状化でデコボコに沈んだ。
東京では電車が止まり、
多くの人が何時間もかけて家に帰るという異様な光景。
友人は途中で自転車を買い、帰宅していたり。
当時はまだ夫と同居しており、
「近くにホテルとかあったら大変だから泊まってきていいよ。」
と、親切心で夫に伝えたところ、
めちゃくちゃにキレられたことを思い出します。
「会社命令なんだよ!」
今、翻訳すると、
「心配だから家に帰りたいんだよ。頼ってくれよ。」
の意味だったのかなあと想像します。
10年経って思うこと
つらい10年だった方も、なんとか生きてきてくれました。
あの頃、目の前のことで精いっぱいだったけれど、
少しずつ、ほんの少しずつ、
変化している自分はいますか?
私の場合、上に書いたように、夫が怒鳴る真意を
想像できるようになりました。
人のせいばかりにしている私でしたが、大きな変化です。
少しでも変化している自分を認め、
そしてこれからもただ生きていけたらいいなと私は思っています。
明日、あなたが見える景色が
美しいものでありますように🍀