【ココロノマルシェ】息子が信じられない。憎い。

 

 

生きづらさは、幸せへのヒント。

青葉カウンセリング・カフェ、あおばです☕

温かいほうじ茶はいかがでしょうか?

 

 

本日は、ココロノマルシェにいただきましたご相談にお返事させていただこうと思います。ココロノマルシェとは?

cocoro-marche.com

オンライン・カウンセリングを無料で行っており、匿名でお気軽にご相談いただくことができます。私もお弟子のひとりということでございます。

 

 

息子が信じられない。憎い。

 

カナカナちゃんさんからのご相談です。

 

息子現在19歳がいます。

 

昔から盗癖があるのか、家の中にあるものお財布からお金、クレジットカードの情報(金庫や部屋に鍵をつける対策をする)そして取れるものがないと、売れるようなもの、本、ゲーム機など、姉が人から貰ったプレゼント、フィギア等取って、うっているようです。それを叱っても、何を言っても、警察を呼んでも、治らず。

 

息子は中学から不登校、高校もほとんど行かず、遊びには出る。グレてもいない。
18から1年は自衛隊に就職したが、現在はやめて戻ってきて、バイトには行くが、お金もいれないし、部屋はゴミだらけ、片付けても、すぐ同じ状態。

 

全く信じられなくなってしまって。まだ未成年のためどうしていいのかもわからなくて、息子に対して、コイツがいるから幸せになれない。家がめちゃくちゃにされるという感情と思考がでてきます。

 

父に対しても同じような気持ちを持っていたので、どうしたら、このループを止められるのかと考えてます。父に対しては(アルコール依存、酒乱)情けない印象と、ともに、暴力を振るうところも、お互いに取っ組み合いになって、暴力を振るわれたこともあります。

 

この人がいたら、私の人生めちゃくちゃにされると感じ、20代の頃本気で殺意を抱いてました。どのように気持をもっていけばいいのか、わからないです。私も毒親になってる自覚もあってやめたいです。長くなりましたがアドバイスいただければ助かります。

 

 

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この度は、ご相談いただきありがとうございます。

青葉がお返事させていただきます!

カナカナさんと、呼ばせていただきますね。

 

 

ご相談文を読ませていただいて、カナカナさんの限界近くに来ているのかなと一番に感じました。

 

 

愛情をかけて育ててきた息子さんに、お金などを勝手に持って行かれるのは、悲しいお気持ちになるのは当然だと私は思います。それが、繰り返されているとすると、なおさらのことです。カナカナさん、お気持ちから体調を崩されたりされていらっしゃいませんか?

 

 

カナカナさんは、

・家族への深い愛がある

・息子さんに、幸せに生きてもらいたい

・大きな器をもっている

・人の気持ちが分かる

・繊細に感じることができる

・平和の才能がある

・いい家庭を作りたい

 

 

パッと考えただけでも、こんなにたくさんのカナカナさんの素敵なところが見つかりました!これらのことは、カナカナさんの才能であり、魅力であり、価値でもあります。そうだなと思うものもあるでしょうし、これはどうだろう?と思うものもあるでしょうか。私が客観的に感じたことであります。

 

 

愛があるからこそ、

どうでもいいと思っていないからこそ、

お感じになる問題かと私は思いました。

 

 

息子さんが、家の中のものや家族のものを盗るという事実はあります。しかし、外で物を盗るということはあるのでしょうか?もし、家の中だけだとすれば、家族ならではの甘えなのか、はたまた、カナカナさんが育て方を間違ってしまったのではないか…などと、ご自分を責めてしまう気持ちもありそうですかね。

 

 

物を盗むというのは、心の内面と関係がある…などと、ネットで調べても、保護者としてはチクッと心に痛いこともあったかもしれません。チクッとくる方は、いい親御さんだと思いますよ。

 

 

私は子どもの頃、回数は多くはないのですが、ちょっと持ってきてしまうことがありました。大人になって考えれば、親に何か気付いてほしかった、私のことも見てほしかった、褒めてほしかった、などというさみしい思いがあったような気がします。これは、あくまでも一例としての私の体験です。

 

 

ご自分のなかでグルグルして行き詰っている問題については、他の人と関わって新しいものを取り入れることが大切だと私は思います。今回もこうやってご相談いただいたことは、本当に良かったなと思うのです。

 

 

大きくいって、2つに分けて進められたらいいかなと私は思います。

 

①息子さんについての、緊急の対応策。

②カナカナさんの、長年の悩みについて。

 

 

まず、②のカナカナさんのお父さんとの関係。

自分よりもはるかに大きい男性から、お酒を飲み、暴力を振るわれる体験は、心に大きな影を落としてしまうのは当然です。しかも、自分の親であるから離れにくいですしね。

 

 

私は父が家に帰らなくなってから、母から暴力を受けるとようになりました。女性である母でもやっぱり怖かったし、体が大きな私でも「親に手を出してはいけない」という思いもありました。それが、お父さんからとなると、いかほどの恐怖と悲しさ、怒り、つらさ…があったことか。

 

 

それは、お父さんの責任です。そうなってしまう、お父さんの親などとの関係もあったかもしれません。つまりお伝えしたいことは、カナカナさんには関係のない、お父さんの問題をお父さんににお返ししていきませんか?と私は思うのです。

 

 

また私事で恐縮ですが、『親になんか、私の人生を壊されたくない』という強い思いが私にはありました。カナカナさんのお父さんへの思いと重なります。私の場合は、この思いがあちらこちらで出てきたかもしれないと、振り返れば思うことがあります。友人の言葉に強く反感をもってしまったり、夫の振る舞いが驚くほど許せなかったり…親にされたように、人に少しでも侵害されるのが怖かったんだなと思います。

 

 

誰かに自分の人生を壊されるように、より機敏に感じてしまう。これは、もしかすると息子さんへの思いだけではなく、他のところでも感じたりすることはありそうですか?私は、このことに気付くにはとても時間がかかりました。

 

 

家の中のものを盗るのはよくはありません。しかし、「外でなくてよかった」「人様を傷つけるようなことはしていなくてよかった」「もっと、お金が必要だったのかしら」「もっと褒めてみようと思います」という考えに至る保護者の方もいらっしゃいます。すると、問題は問題ですが、もう少しおおらかに考えているように感じられることがありました。問題をどのポジションから見るか。

いやぁ、そういっても、簡単には割り切れないという気持ちもごもっともです。

 

 

息子さんにお会いしたこともないので分からない面もありますが、19歳。「成人してないから…」という点が、私はちょっと気になりました。19歳でもアルバイトをして生計を立てるのは、おかしな話ではないように私には思えます。それでも息子さんを守ってあげたい、カナカナさんの思いもありそうですか?

 

 

そして、反対のことを言うようですが、19歳が一番難しい年齢でもあります。私は、行政で子どもにまつわる相談員として勤務していたことがあります。中には、子どもを虐待してしまうという保護者の方のお話も聞いてまいりました。同じように、家のものを盗むというご相談もありました。

 

 

19歳からの相談機関

 

 

18歳までは行政も、児童相談所も相談に乗り、一緒に対応することもできたりします。しかし、成人する前の19歳の相談場所が一番難しい年齢だと、福祉の組織の中でも話し合われることです。

 

 

そんな時に、ご紹介する連携機関が2つほどありましたので、①のお答えとして参考にしていただけたらと思います。

 

 

1.中核地域生活支援センター

 

 

千葉県では、子ども、障害者、高齢者等、誰もがありのままに、その人らしく地域で暮らすことができる地域社会を実現するために、「中核地域生活支援センター」を健康福祉センターの所管区域ごとに設置しています。

「中核地域生活支援センター」では、制度の狭間や複合的な課題を抱えた方など地域で生きづらさを抱えた方に対して、24時間365日体制で、分野横断的に、包括的な相談支援・関係機関へのコーディネート・権利擁護等、広域的で高度専門性をもった寄り添い支援を行います。(千葉県HP)

私が千葉なので、千葉のものを載せてみました。

 

 

各県に必ずあるわけではなく、それぞれのセンターによっては、高齢者の対応が強かったり、子どもの対応に慣れていたりとさまざまです。いいセンターに出会えるまで、根気よくお調べになられるといいと思います。また、ニーズが増えており、混んでいることもあるようです。

 

 

役所で、19歳の子どもについて相談できる場所を聞きに行かれると、また情報が得られるかもしれません。窓口または、福祉課に直接お聴きになるといいと思います。

 

 

2.青少年センター

 

 

青少年センターには、18歳以上の子ども(青少年)であっても、相談できる窓口もあります。保護者の方がまずご相談に行かれるところから始めてもいいのかと私は思います。これも、行政によって異なりますが、心理士さんが勤務されていたりするところもあります。

 

 

3.役所の婦人相談

 

 

上記の2カ所でうまくご相談できればいいのですが、なかなかいい機関と繋がることができなかったりと悩んだ場合は、こちらでご相談されるのもいいかなと私は思います。お母さんご自身のことも相談することができます。

 

 

18歳までの子どもの相談の部署と併設されていますので、子どもに関する機関の情報ももらってくれるかもしれません。行政によっては、婦人相談という名前ではないかもしれませんので、まずは役所にお問い合わせいただければと思います。

 

 

話せる場所を複数持っておかれるのはカナカナさんの心の安定のためにも、息子さんにも大切なことかなと私は思いました。もし良かったら、各所にご相談なさってみてください。

 

 

最後に

 

 

ここでは、カナカナさんのお気持ちやお父さんとの関係を紙面の都合上、深く掘り下げることができず、取り急ぎ息子さんの相談機関について中心にお話させていただきました。

 

 

お父さんとの関係について整理をされることで、ご自分の生き方や、息子さんのことについてもなんらかの関係があるように私は思います。点と点が繋がって線になり、もっと楽な気持ちになることもあるかもしれません。

 

 

②カナカナさんの、長年の悩みについて。

カナカナさんのお気持ちの整理として、カウンセリングも行うことができます。

よろしかったらお待ちしておりますね。

 

www.aoba-cc.com

 

 

やわらかな木漏れ日のような日々が

おとずれますように🍀

青葉カウンセリング・カフェ、あおばでした🍀 

 

 

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